電気式タコメーター 後編2011/05/19

電気式タコメーター 中編」の続き。

■再び構想

やっぱりキーONと同時に電源が入る様にしたい。再びバッテリー周辺を眺めまして。

ウインカーリレーの所に茶色線が来ている。YAMAHAの場合、常時バッテリー電圧が来る線は赤、キーONで電圧が来る線は茶である。これを使う。端子は110型メスなのでパルス線を取るのと同様の加工で行こう。アースはバッテリー端子に丸型端子でGO。

で、最初に付いていたステーを取り付けて、これを取っ手にして持って走ってみる。


■再び出来上がり&動作

それぞれを接続。

右サイドカバーを取り付けて近所を走ってみた。動作良し。大変良し。

■出力とトルク

サービスマニュアルにある表によると
最高出力: 20PS(15kW) 8,000rpm
最大トルク: 19Nm 6,000rpm
となっている。
9,000 - 10,000rpm辺りまで回る様だがその辺りは出力もトルクもガタ落ち。

6,000rpm辺りを維持して走ってみた。うん、この音ね。

■点火数設定

取扱説明書によると点火数スイッチ設定の部分で
---------------
<クランク1回転1点火>
 → 一部の2ストローク車、及びインジェクション車以外の多くのモデル。
<クランク2回転1点火>
 → インジェクション車
---------------
などと書いてある。4ストローク車の場合、クランク2回転で1回爆発だから後者の設定なのではと思うんだけど、4ストロークのキャブ車というのは排気行程が終わり吸入行程になる直前にもスパークしてたりするんだろうか。

お馴染みの整備士さんに聞いたところ燃焼行程以外の問題無いポイントでスパークしているバイクもあるとの事だった。

で、セローの場合。最初 1回転1点火の設定にしてみたが、どう見ても低い。なので 2回転1点火の設定にしてみた。こちらが適正の様だ。余分なスパークは無いタイプという事で。

■ジャンクというもの[余談]

このタコメーターを発見したのは、いつもお世話になっているバイク屋さんにて。土埃をかぶってゴタゴタと置いてあるパーツの中にそれはあった。
「あのーこんなモン見付けましたが、おいくら万円…」
とオーナーに尋ねると
「分かんないから○○(整備士さん)に聞いて」
と言われた。何でもオーナーはあのジャンクを片付けてしまいたいんだけど○○さんはジャンク漁りも店に来る楽しみの一つだからと言うので置いてあるんだそうで。

○○さんに値段を聞きに行くと
「3,000円だな」
となり購入決定。包む前にオーナーさんが綺麗にしてくれて立派な商品になったとさ。