ペダルのワッシャが無くなってた2011/07/24

先日、VTRのブレーキペダルを踏んだときに時々コクンと変な感触が。

右のステップ辺りを上から見た所

まずはブレーキスイッチのバネを外してみる。直らない。マスターシリンダーのプッシュロッドを取り外してみる。滑らかに動く。

マスターシリンダーのピストンがどうかしちゃったのかな…面倒だな……にしてもペダルがやけに動くな…

ん? ペダルの支点をよーく見てみると

ペダルの支点

コレ、何か付いているべきものが付いてないのでは? スイングアームとステップホルダーの間にあるので抜け落ちる事はないものの、画像の左に見えているプッシュロッドを留める部分がスイングアームに傷を付けている。

パーツリストを見ると


ワッシャ(内径15.2mm、外径25mm)とサークリップ(15mm)があるべきっつう事になっていた。

そんな訳でワッシャとサークリップを探しに出た。でも内径15mm以上のワッシャってゴツい。クリップも無い。困ったときのバイク屋さん頼み。取り外したネジ類の中にそれなりの物があるかも知れないとの事。

閉店間際で申し訳ないけど5分だけ探させていただこうと伺ったら、先の電話後に探して下さっていた。


これ。ワッシャの内径16.8mm、外径30mm。ワッシャはいけそうだけどクリップの方は結構硬い。

まあやるだけやってみよう。まずはステップホルダーを外す。初めて外すがナットのある部分のキャップをどう取ればいいのやら。フレームの方のキャップは手で取れるけどこれは溝にマイナスドライバを差し込んでちょっと捻った位では取れてくれなかった。


中で爪が引っかかっているだろうと予想。溝にマイナスドライバを刺してキャップが変形する感じにぐっと押す。その状態で軽く捻ると取れた。

キャップの裏側はこんな感じ。

キャップが取れると現れるロックナット。これの指定トルクは88N.m。リアアクスルナットと同じくらい。

ステップホルダー取り外しは二か所を外す。左の矢印はマフラーを留めているボルト。

ホルダーの下部はボルト等で固定されていない。突起に刺してあるだけ。

さて問題の箇所にクリップをあてがってみると


うーん、とてもじゃないけどはめられる気がしない。純正がどんな感じなのか気になってもいるので、ここは一つ純正を買ってみる事にした。貰ったワッシャとクリップは返しに行こう。摺動部にグリスを塗って一旦組む。きっかけになったペダルを踏んだときの変な引っかかりは出なくなっていた。

今回の作業に関するサービスマニュアルのページ。

赤矢印部分がワッシャ、サークリップの付いている所。ちなみにナットを取ったらステップホルダーの内側にワッシャ(上図の真ん中辺りの)が付いているので気を付けよう。

■マフラー固定ボルトが錆びてた


ステップホルダーを取り外す時の左のボルト、かなり錆びていた。掃除したらだいぶマシになったけど。熱を受ける場所でもあるのでシリコングリスを念入りに塗って組んだ。

■後ろで作業中の者が


後ろで微かに音がするなと思っていたら、古いダンボールでアシナガバチが仕事中だった。巣材を集めているものと思われる。

■心当たり

失われたワッシャとクリップはどこで落としたのか。ちょっと心当たりがある。

もう随分前になるけど山で練習中に右に転けた時だ。バイクを引き起こして問題無いかチェックしている時、地面にワッシャが落ちているのに気付き、もしや自分のバイクのパーツではないかと持って帰ってきた事がある。

その後しばらくして、どうやら関係無いパーツだったらしいとどこかにやってしまったけど、ちゃんと取っておけば良かったなぁ。

まあそんな訳でパーツが来るまでこの件は保留。