プリロードアジャスターを付ける2015/08/14

フロントフォークにプリロードアジャスターを付けてみたいと思いまして。

■VTRの現在のフロントフォーク状況

オイルはテクニクスで購入したフォークオイル #10
バネはスクーデリアオクムラさんのシングルレート 0.65 kgf/mm (250mm)
オイルシールはSKFの緑のやつ
(最近換えた。関連記事:フォークのメンテナンス)

どうも現行 CB400SB のプリロードアジャスターが付くとかで。外観もわりとスッキリしていてハンドルに干渉する事もなさそうなのでこれにしてみる。


■購入パーツ

CB400SBのプリロードアジャスターとカラーパイプ

アジャスタ付きフォークボルト
51450-MCE-781

そこのOリング
91356-KF0-003

右の4本のパイプはカラー。ステンレスパイプ。

アジャスターが通常のキャップより高さが出るのでその分カラーを短くしてあげなければならない。ノーマルのバネならノーマルカラーを購入してカットすればいいのだが、現在使っているシングルレートバネはノーマルより結構短く、カラーが 225mmと長い。

これをカットして使う事もできるが、できれば元に戻したくなる時の事を考えて温存しておきたい。しかし20cm越えのフォーク用カラーがなかなか見つからず。厚み 0.5mmという条件が厳しい。仕方ないので少々重くなる事は目をつぶり厚み 1.0mmで行く事にした。

ステンレスパイプ
径 34mm
厚 1.0mm
長 210mm と 215mm

長さは迷ったので二種類買ってみた。

カラーの重さが気になったので一応量ってみた。今までのは 111g。新カラーの 215mmは 167g、210mmは 163g。なんだ、大した差じゃないな。


■アジャスターの詳細

プリロードアジャスターの目盛

アジャスターを一番緩めた状態。線が4本あってそれぞれの間隔はこんな感じ。

210mmカラーを使って下から一本目の線に合わせると 8mm程のプリロードとなる。今までが 9mm程のプリロードだったので、ここを基準にする。


■フォークの状態

そんな訳でフォーク状況

オイル: ヤマハの #5 (柔らかくしてみた)
バネ: 0.65kgf/mm
プリロード: 8mm
オイルレベル: 90mm

バネを購入した時のお勧め設定はオイルレベル 95mmで、そうしていたが、今回オイルを柔らかくしたので奥で踏ん張ってもらう為に少し油面を上げてみた。


■スクールに行ってみた

リアサスのバネも柔らかいし、全体的によく動いてモタードっぽいかもーなんてスクール往路では喜んでいたが、コーススラローム中、突っ込み過ぎとの指摘を受ける。

あれ? どうもきちんと前ブレーキを使えてないんじゃないかな?

プリロードを最大にかけてみる。アジャスターの一番上の線に合わせてみた。17mmのプリロードという事になる。効果としては旋回中の姿勢が前上がりになる訳だが、その分前荷重が抜けるのか、少し走り易くなった様な気がしなくもないというか何と言うか。

よく分からん。

でもここで前を上げたら以前、後ろが上がった事によって(α-13の140サイズはタイヤの外径が大きいのだ)マシになっていた旋回中の問題がぶり返す様な気がしなくもないが、そんな事もないような気も。

こうなると以前感じていた旋回中の問題は姿勢のせいではなく、タイヤのせいだったんじゃないのかとか。(でもGPR300は、こんなコトしなきゃ良いタイヤです)

つうか、何でこんな暑い時期に粘度柔らかめにしたのかね。

今の私には合ってないっぽいので今度友人と行く奥只見ツーリングまでにオイルを換えなくては。何故か今、ヤマハの #10 と #15 を持っているので、さて、どっち入れよう。

ラジエターファンが回りません 22015/08/08

(前回より続き)

ファンが回らないので各部導通チェックと水温センサー交換をしましたが、直らず。


■手動で回そう

ファンコントロールリレーの所にはキーOFFでも12V来ている。ON-OFFスイッチを付けて手動で回す事にする。

冷却系電装 配線図

まずは試しにファンのリレーを取り除いて上図CとDの間にON-OFFスイッチを付けるのだ!

スクールの前夜に即席でスイッチを付ける。転がっていた適当な端子とお蔵入りしていたACTIVEの右スイッチボックスのKILLスイッチ部分を使う。

シートの上にスイッチを

こんな感じ。「教習車よろしく危険な時の緊急停止スイッチなのかと」などとスクールで言われたよ。ファンですがな、ファン。
「まさかこのままやっていくつもりじゃ…?」
「仮の状態ですって! か・り・の!」

そんなこんなで、これはいいぞ! エンジンの音が嫌な感じにならない。やっぱファンですな! ファン。

シートとシートレールに挟まったコードが皮膜切れてショートし、ヒューズが切れるというトラブルに見舞われながらも(挟まれずにシート外に出せる部分はちゃんとあるので同じ事やる人は気を付けてね!)、予備ヒューズで乗り切り、この仕様でやって行く事に決定。


■他のチェック事項

スクール中にインストラクターさんなどに相談した所、後はECUからのアースはOKか、水温センサーからECUに帰る途中に抵抗が上がる部分が無いか、それくらいかねーと言われた。

ECUのアースはOKだった。もう一方は面倒なのでそのうちやる。もう手動運用する事に決めたのでそのうち何かのついでにやる。
(とは言え、水温センサーの抵抗は kΩ の大きさになるので、以前導通チェックしてたときの針の動き方からみて影響が出る様な抵抗が途中にあることはほぼ無いと思われる。)


■リレーを介すか否か

まずはファンにどれくらい電流が流れるか計る。2.7A弱だった。35Wは行かない位か。

ファンにどれくらい電流が流れるか。接続状況。

ファン通電中

リレーを介さない場合、スイッチにこの電流がまるっと流れる。やっぱリレーを介したい。問題はECUの部分でどの程度の抵抗値があるのか、だ。必要最小限の電流になるように(つってもマージンは十分設けてあるだろうけど)してあると思われる。

ではリレー部分の抵抗はどうか。120Ω強だった。電流はおよそ0.1A。よし。リレーの所から直接アースに落としてもいいや。


■実装
簡易配線図。スイッチ追加

リレーのECUに向かう端子(緑/黄線)を外し、ここに新規作成の導線を接続。

ヒューズボックスに刺さってた端子は187型だが一般的な形のものではない。が、試しによく有る端子で試してみたら、ひっかかりは悪いものの簡単に抜けはしないっぽい。

この線をタンクの下を通しヘッドライトカバー内に引き込む。スイッチへはギボシで接続。

さて、アース側はどこを使おう。ヘッドライトケース内を眺めているとホーンのアース線が挙手してる!

実はホーンを外して久しい。車検があったら通らない変更なのでホントは駄目だけど、有効に使った試しが無いばかりかウインカーを解除しようとして間違って押してしまう始末なの。しかも割と重いし、更に言うとラジエターに当たる風を多少とも乱している様にも見える。害有り利無し部品の様な気がしてならないの。

で、これは250型メス。

ので、スイッチ側は250型オスを取付、メス側のスリーブから出てしまう部分を熱収縮チューブで処理する。

でけた!

出来上がった右スイッチ部

■試乗

完璧である。

回すべきタイミングはエンジン音とか状況で判断する。この時期は軽快に走れる山などを除いてわりと回しっぱなしでもいいような気がする。消費電力が気になる所だがずっと回りっぱなしも想定して発電力を設定してあると思うので、まずは大丈夫なんじゃないかな。寧ろレギュレターで熱として捨てる分が減るので好ましかったりするかも?

ラジエターファンが回りません 12015/07/26

少し前にサーモスタットを交換したけど、まだ変でして。
(過去記事:サーモスタット交換)

前より水温警告灯は点きづらくなった様な気もするがファンが回ってくれない。まだ新品だったころはちょっとの事でガンガン回ってた気がするのだ。

で、水温警告灯が点いてもファン回ってないのってオカシクね? って指摘を受けまして、あれ、そうだね! ってなりました。


■まずは電装系チェック

冷却装置の電装関係のチェックから始める。経路の通電とファンのチェック。

ファンはバッテリーから直で電圧を掛けるともうガンガン回る。良かった、これ高いんだ。

そしてリレーの検査、これも問題ない。続いて通電検査。

冷却系電装 配線図

ファンコントロールリレーの
Aとエンジンストップリレーの該当の線
BとECU黒カプラの31番(緑/黄)
Cに12V来ているか
Dとファンのプラス線

ファンのアースはOKか

ファンを回す判断をする元は水温センサーから来ていると思われるのでこれの導通チェックも。

水温警告灯は水温センサーから直接来ていてちゃんと点灯するのでこれはOK。
センサー桃/白線からECU灰色カプラの13番(桃/白)
センサー緑/橙線からECU黒カプラの18番(緑/橙)

全てクリア。となったら後はもう水温センサーかECU…。

ちなみにECUとリレー。

ECUとリレー

リレーは NAiS の ACV31212。


■水温センサーを交換

水温センサーは温度が上がると抵抗が下がるというサーミスタを利用している。壊れやすいか否かと言えば、まあ動作不良はなくはないという感じだと思うので、安い部品だし替えてみる。

37870-KRJ-901 センサーASSY. 2,257円
90454-MC7-000 そこのワッシャ 140円

以前のサーモスタットの交換でサーモハウジングのゴミが水路に拡散しているかもと思ったので水路の掃除も。ついでだからラジエターコアのフィン修正もした。ピンセットと針金でちまちまと。結構泥とか詰まってた。

ラジエターコア、掃除した


■結果

ファン回らん。

(ガッカリしたところで次回に続く)

サーモスタット交換2015/06/25

フロントフォークにプリロードアジャスターを付けようと買ってあるので次の作業はそれ! って思ってたんだけど、思わぬ伏兵に脇腹を刺されました。

今回の主役はサーモスタット☆


■事の起こり

なんか以前はあまり点かなかった水温警告灯がやたら点く。よっしサーモでも交換してみっか! となる。

パーツリスト図、ラジエター系

19300-MCH-A00 サーモスタットASSY
91311-KE8-000 Oリング

Oリングは持ってたのでサーモを購入、3,186円。

ここ半年のうちに3回、冷却水を換えるハメになっているなぁ。


■サーモ、その素敵な形

サーモスタット

世界を救う事になる最後のパーツって感じがする。


■水を抜く

VTRは冷却水を抜く穴が二カ所あるが、今回は水交換がメインではないので一カ所から抜く。

水を抜く

ちなみにもう一つの水抜き穴は以下。

もう一つの水抜き穴、サービスマニュアルより

二カ所とも同じクラッシュワッシャーを使う。材質は銅、厚さ 1.2mm、内径 6mm、外径 12mm。


■サーモスタットハウジング

タンクを外してエアクリボックスをずらすと見えて来るサーモスタットハウジング。

サーモスタットハウジング

パカッと開ける。

蓋をぱかっと開けた所

蓋側にOリングが付いている。高熱に晒される場所なので結構痩せていた。

気になる事が一つ。蓋は黒く塗装されているがOリング内部の方まできている。それが結構剥がれていたのだが、こいつがサーモスタットの縁だのゴムパッキンだのに纏わり付いている状態だった。

今回は閉じちゃったけど、近いうちにいくらかバラして水を逆流させる感じで掃除した方がいいかも知れない。(また冷却水交換かぁ…)

グリップの位置変えとスロットルキット 32015/06/22

(前回よりの続き)

スイッチボックスの件でいろいろ迷っている間にスロットルキットだけは取付できたのでツーリングに行ってみた。

スイッチボックスを適当な位置にバンドで留め、ハンドルエンドはまだ切断してなくて構造物を寄せただけの状態。友達に「コイツまさか…、この状態が完成だとは言わないだろうな…」と心配されつつ。

果たして、ハンドル短縮は正解であった。

良いね。とても良い。


■しかし良くない部分が

なんかスロットルが重くね?

というか感触が悪くね?

巻き取り径は変えてないので重くなったりはしない。ので、ワイヤーを純正と抵抗比較してみた。純正の方が感じ良し。純正を使いたい。幸い引き側のワイヤーはACTIVEのハウジングに取り付け可能。

純正引き側をもう一本購入し戻し側として使う事にした。純正は戻し側の方が少し長いが、スロットルハウジングを内側に少し移動している分、少し短い引きワイヤーでも使える感じだ。


■引き側一本だけってどうよ

ずっと前も一度試してやめた事があったんだけど、スロットルワイヤーを引き一本だけにしてみる案、今回も浮上。

昔はスロットルが戻らなくて事故、という事があったらしいけど、近頃のキャブではもうそんな話は聞かないし、ましてやFIだともう戻しワイヤーは要らないんじゃないかと言う人もいるような。ただ、一本にしてもそのリスクに納得できるほど軽くはならない事とレーサーですら二本だと言うではないか。

結構バイクに負荷をかけて乗ってるから何が起こるか分からないし、スロットルが戻らないのって考えるだけでオソロシイのでやっぱり今回も見送り。二本にしようと思ったのであった。


■パイプカット

よーしじゃあ、パイプ切断しちゃうぞー、と、また意気揚々とサンダーで切断。こっちは予備が買ってあるから何かあってもOKさー。

切り落としラインを油性ペンで

切り落としたのはこれくらい。

継ぎ目から13mmの所に油性ペンで線引き。ちなみにVTRのハンドルはバーエンドが取り外せないタイプ。溶接かなんかされた後、穴埋めてならしたりしてあるのかな。ちょうど線が通ってる灰色部分がその何らかの処理跡と思われる。

できた!

カットした。パイプは塞がっている

思ったより時間掛からずに済んだ。両側処理で1時間半くらいかな。中身が詰まってなければもっと早かったと思う。あまり高温にならない様にゆっくりめに切断した。軽く面取りもしたよ。

バーエンドのオモリの残りが取れないけど、私は今後、非貫通のオフロードグリップを使って行く予定だからコレでよし。むしろゴミ入らなくていいかも。バーエンドを付けたいとなったら更に穿ってやる必要がある。

で、ハンドルバーと切り落とした部分。

短くなったハンドルバーと切り落とした部分

パッと見も短い感じのするハンドルバーになった。


■結果

いい感じ! 例によって一瞬で馴れるがな!
変更は一回一カ所、乗り出し10分の感覚が勝負。

グリップの位置変えとスロットルキット 22015/06/08

(前回からの続き)

特に積極的な理由の無いままに流れで買う事になってしまったスロットルキット。お買い上げは以下。

●ACTIVE スロットルキット TYPE3 (メンテし易いクランプ式でありながら薄い) 黒
インナーパイプ:32
ワイヤー:700mm

●ACTIVE スイッチキット TYPE-2
無加工で付けられる車両もあるがVTR用は出ていないので要加工となる。スイッチボックス部分は共通で外に出た部分を車種専用に加工してあるみたいだ。適当に買ってみる。CB1300SF 06-11 のを買った。

●ACTIVE インナーパイプ 36
ハイスロにしたくなった時に。


■純正との比較

パイプ:
純正と同様の直径32mm。

ワイヤー:
700mmをチョイス。ノーマル長が 685/705mm だとハリケーンのカタログで見た(実測しろよ)。現在25mmのハンドルアップでギリギリだが、ハンドル幅を狭くする事と、ACTIVEのワイヤー長の計測図を見て 700mmで行けそうと踏んだ。

結果、問題無かった。汎用なのでワイヤーの長さに比べるとアウターが短い。ワイヤーの出てる長さが結構長い。アウターの中間に長さを調節できる部分があり、ここを結構伸ばした状態で取り付けた。


■スイッチをどう繋ぐ?

さて、次にスイッチ。取扱説明書にある接続表が以下。

ACTIVEスイッチの接続表

VTRの右スイッチボックスの構成は以下。

VTR配線図より右スイッチボックス部

で、こう繋ぎたい。

こう接続したい

さて、ACTIVEスイッチをバラしてみる。

ACTIVEスイッチ、バラし

純正との長さはこれくらい違う。

純正ハーネスとの長さの違い

ACTIVEの方はオス端子だが純正はメス端子だ。全部付け替える必要あり。110型の端子も一緒に買って来た。

CB1300用の配線加工はこうなっていた。

何本かまとめられている

若葉色は単純に切断されている。灰、黒、黒/青 が一緒になっている。黄/赤、橙/黒 も一緒になっている。後者は問題無し。VTRでも同じ接続の予定だった。

問題は前者の3本が一緒になっている部分。灰、黒/青 が一緒なのは問題無いが黒は分ける必要がある。VTRはスイッチボックスに来る前にウインカーリレーを経由しているのに対してCB1300はスイッチの後にリレーを経由する仕組みになっているのかな。

まあ、どうせ端子を全て付け替える訳なのでそれはいいんだけど、もっと問題なのはスタータースイッチの様子。

スタータースイッチ部の接点

VTRのヘッドライトに関わる部分を抜き出した配線図は以下。

VTR配線図よりヘッドライト関連部分を抜き出す

スタータースイッチは右のスイッチボックス、ヘッドライトHi/Loは左のスイッチボックス。ヘッドライトは12V 60/55Wなので5A弱の電流が流れている。これは感覚の問題かも知れないけど結構な電流の気がする。このスイッチを使いたくない。

リレーを仕込むか? と思ったが余計な重りを追加したくない。セルスターターで使われる電流を簡単に調べてみた所、VTRくらいだと50Aくらいなんじゃないかと思われ、これが55Aになった所で問題無いんじゃないかと思ったので、スターターを押した時にヘッドライトが消灯しなくても良いって事にしてみてはどうだろう。

この辺を旦那に話した所、

「バッテリーが弱って来た時に効いて来るよ、多分。自分のBMWはセルでヘッドライト点いたままだけど、バッテリ弱ってエンジン掛かんなくなって来た時に『消す機構つけとけよ』と思ったからね。」

との事だった。そのリスクを取れるならヘッドライトONでGOだな。

で、最終案はキタコのスタータースイッチ(品番:756−0500300)となった。プッシュボタン一個。

キルスイッチとハザードは無くしても法的に問題無いっぽいので。(寧ろ車検ありのバイクの場合、ハンドルを短くしようってのが構造変更に関わるので法的に問題と言えよう。250ccの「届け出済み証」には幅等の記載は無いのでまあ大丈夫だけど。)

配線はこう。

接続図、最終案

スイッチ二つと短絡3カ所。ハザードの線は廃止。カプラ取ったまま。

前ブレーキライトスイッチの線はACTIVEスイッチを分解した一部を使った。

(また長くなるので続く)

グリップの位置変えとスロットルキット 12015/06/03

VTRのハンドルの幅を狭くしたいなと思いまして。

ハンドルに入力するのにより力が必要になるよという意見もあるけど、ここで乗り方の方向性について考えてみる。

●バイクに積極的に入力して行く乗り方
●バイクにお任せの乗り方

あくまでも傾向の話なんだけど、前者はバイクの動きを待つのではなくハンドル操作も積極的に行っていく乗り方。トレール短めでOK! って感じかな。対して後者はバイクの邪魔をしない乗り方。余計な事をしなければバイクは勝手に走ってくれるのである。

とはいえ、後者でも入力せずに済む訳はないし、特に下半身ではビシバシとバイクに指示を与えて行かなければならないと思う。

私は非力でもあるし反射神経に自信もないので後者の方を目指したいと思っているのだが、そうなるとフォークの突き出しはしないで済むならしない方がいいなあとなるし、ハンドルを短くしてみるのは悪くなさそうだなあとか方向性が決め易い。

で、他にもメリットあるし、やってみるかとなった。

角度等の条件に問題は無いのでノーマルハンドルで、まずはできるだけ構造物を内側に寄せてみる事にした。


■メリット

o ハンドルに余計な力を掛け辛くなるかも知れない

鍛え方が足りなくて体を支えるのに腕も使っているとしたら、支点に対して作用点が近付くので影響が出辛くなるかも?

o ダイナミックに動けるかも知れない

体がバイクに対して小さめなのでしっかり動いて行かなければならないが腕が短いせいでダイナミックに動けないでいた。もうちょっとイン側に動ける様になりはしないか。

オーリンズの人に(どういう訳か)ハンドル変更の件を相談した時に、腕立てをした時にしっくり来る幅を参考にしてみてもいいかもね! そこが力を入れ易い幅と言えるかも知れないし! と言われ納得。

余計な力を入れないんじゃなかったのかとツッコミ来そうだが、入れるべき力とそうでない力があって、まあフィーリングで。バイクの動きを阻害する力(主に舵角方面か)は排除したいが、フォークに入力する様な力は必要な曲面がありそうな気もしない?


■トラブった

両方のスイッチボックス内部に回転を防ぐポッチがついていてハンドルの穴にはまっている。この突起が邪魔なので削る。

スイッチボックス内部の突起
[削った後(赤矢印部分)]

左は問題無かった。手でも回る状態だがここが回った所で走行に支障はない。通常のスイッチ操作で動かなければどうという事は無い。

右が問題。スロットル操作すると動く。動きまくる。

アレー、オカシイなーー。セローはとうの昔にポッチを(転けて)折ってしまったけど問題無いのにぃーー。

セロ子さんとVTさんの比較。

SEROWの右スイッチボックス周辺

VTRのスイッチボックス周辺

なるほど。スイッチボックスとスロットルハウジングが一体型になっているやつは駄目なのな。スイッチボックスとハンドルとの接点にビニールテープだのアルミ缶切り出したやつだのシリコンゴムだのやってみたが、

あっさり回る。

後戻りできる様にスペアハンドルバーまで用意して臨んだこの作業。ポッチ一つで後戻り不能に。

サンダーの新しい刃で意気揚々とポッチを削っていたあの時の自分に羽交い締めをしたいのである。ヤメロと。早まるなと。


■仕方ないのでスロットルキット

まさかこんな理由でハイスロキットを買う事になるとは。

新しいスイッチボックスを買ってハンドルに穴を開けるという復帰方法もあったが、今後も位置を変えたくなるかも知れないしハイスロットルも考え出すかも知れないから、この際スロットルキットに手を出す。ただ、今のスロットル開度に不満が有る訳じゃないので巻き取り径は変えない。でも一応、ワンサイズ大きいスロットルコーンは買ってある。

これでセローと同様、スイッチボックスとスロットルハウジングが分離されメンテナンスもし易い状態に!

(長いので続く)

フォークのメンテナンス2015/05/11

2年半位前に大きく転けまして。過去記事で確認したら11/15に転けたらしいのですが。

その時曲がったフォークインナーパイプ、あまりちゃんとしてない計測環境だがダイヤルゲージで計ってみると、どうもギリギリアウトっぽい事が分かっていた。この度、バイク屋さんでちゃんと計ってもらうと、うん、ギリギリアウトだった。2年半の時を越えて今ようやく交換。

ついでにテクニクスで買ったフォークシールキットに交換 & テクニクスで買ったフォークオイル10番に交換。

なんでもかんでもバイクジャッキ

大活躍のバイクジャッキ。

アクスルシャフトを抜いた所、フォークオイル(赤)が漏れている事に気付いた。

フォーク下部のボルトからオイル漏れ

内部のピストンを固定しているフォーク下部のボルトからだ。以前ここを締めた時はロクな工具が無くて六角とメガネを組み合わせて締めた。ちと緩かったとみえる。今回はちゃんと適切な工具を買って来た。

さて、今回の主役、SKFのフォークシールキット。

SKFのフォークシールキット

ダストシール、オイルシール、オイルシールのスペーサーである。一箱に1セット入っているので一台分なら2箱要る。

乗ってて違いに気付くかどうかは不明だけど、純正と比べてもそんなに高い訳じゃないのでこれにしてみた。まあ、私程度では単なるドレスアップパーツってやつなのかな。この緑色が「おっ、アレに換えてるね! アレに!」ってなるんである。ちなみに黒いのもあるので、こっそりパワーアップしたい方はそちらをどうぞ。私ははったり人生を歩んでいるので敢えての緑色である。

青いのは付属のスペーサー。純正のオイルシールと比べて高さが合わない場合に使用する。VTRの場合、使用する必要があった。

オイルシールの高さ比較

フォークのオイル交換だけの場合も含めて、フォークはメンテした直後は妙な動きのぎこちなさがある様な気がする。少し乗れば馴染んで本来の状態になる感じがする。気のせいかな。

(走行距離:75,133km)

前ブレーキ一式 オーバーホール2015/05/07

以前の記録を見ると多分もう3年以上フルードを換えてません。

後ろの方のオーバーホールをしたら素敵な感じになったので前もしてみる事に。ホースはメッシュなので換えてないけど、他はリアと同様、マスタシリンダとキャリパーのシールを交換。

前ブレーキ、マスターとキャリパー

ピストンはピストンツールで回転させながらゆっくり引き抜く。ある程度まで来たら手で取れる。

マスタシリンダのタンクの底にフルードの突出を防ぐ蓋みたいなのが取り付けられているが、

タンクの底のパーツ、カスまみれだった

こんな感じでカスまみれ。

やっぱフルードはマメに換えよう。

4/21 SRTT 平日クラブに行って来た2015/04/27

昨年の秋頃からお世話になっているバイク ライディングスクールのSRTT

以前DVDの紹介を書いたが
[過去記事:初心者にお勧めのDVD]

この内藤氏のライディングスクールです。舵角、下半身で乗る事の指導が特徴的と私は思っています。実際、脚での入力の仕方でバイクが面白い様に倒れたり曲がったりします。私などはまだまだヒヨッコなのでホンの入口程度ですが効果の大きさが体感できます。

で、4/21開催の平日クラブに行って来ました。多分5回目位の参加になります。


■スクールは久しぶり

今回のスクールはかなり久しぶりの参加となる。フロントバネをシングルレートにし、リアサスをナイトロンに換え、何ヶ月かエンジンを降ろしっぱなし、続いてクラッチ交換、後ろブレーキ一式オーバーホールで正直バイクは別物。かなり下手糞になってたらどーしよう、そんな感じでの参加となった。

結果、あまり変わらなかったかなぁ。


■指摘

相変わらず体の動きが弱い事と旋回終了の立ち上がりでバイクの邪魔してる事。立ち上がりのもたつきは自覚あり。どうすりゃいいか分からないけど。力を抜けばいいんだろうけど抜ききれてないっぽい。体幹の筋力が不十分でもあるのかな。バイクに対する体の固定ができてないのかも知れない。

腹筋と背筋だな。


■フォークとリアショックユニットのバランス

近頃気になっているのが前後サスペンションのバランス。数日前動画で確認した所、後ろはガンガン動いているが前の動きが弱い。

この辺の相談をインストラクターさんにしたところ、体の位置で動き方が変わって来るので同じ様に動かないからといって、それ自体はそれ程気にしなくても良いかも知れないという感じの話をいただいた。タンクの上を押してやると前後が同時に同じ位沈むのを見て、確かに、と思った。

で、旋回で困っている事は無いか聞かれたので、

(1)立ち上がり時の失速が自覚症状としてある
(2)アクセルをもっと早く開けたいができない感じ

と伝えると、もしかすると立ち上がり時にリアが下がり気味かもねとなり、じゃあリアのプリロードをかけてみようかとなった。

ところが我がVTRに取り付けましたるナイトロンのフルアジャスタブルなリアショックアブソーバー(RACE Series)、プリロードの調整がとっても面倒♪
(調整方法自体は普通なんだけど車体との相性が…)

油圧のプリロードアジャスターを購入時に付けなかった事を今更後悔。今から油圧にするとなるとアジャスターが33,000円、バネも交換となるのでプラス16,000円で合計49,000円。これじゃないと調整できないなら付けない訳には行かないが、面倒だが油圧でなくてもやってやれなくはない。しかもプリロードは決まってしまえばあまり変更しなくなる部分でもある。キャブの調整に比べれば面倒じゃないと言い聞かせる事にした。馴れれば10分かな。

手順は、シート外してサイドカバー外して、つっぱりそうなハーネスを緩め、リアのブレーキフルードタンクの固定を外し、シートレールを固定するボルト3本を外して邪魔じゃない位置にずらして

よし今だ! プリロード調整!!

って感じ。エビ反りよりもハーネスに負担をかけない気がする。

いろいろ試す過程でフルードタンクを外し忘れて、またあり得ない程ホースを伸ばしちまったィ。もう漏れなきゃいいって事にする、コイツは。

そんな訳でスクール中は調整できなかったので宿題にしますって事で別の課題をやりました。


■別の課題

2速で走行する事。嫌でもライン取りの工夫と車速を落とさず出来るだけ倒すって事をしなきゃならない。変化が出て面白かった。

それで思った。立ち上がりの失速が気になるならそもそも速度を落とさなきゃ良い。倒したのを起こすのが億劫なら倒さなきゃいいと。やっぱ私が動かねば。筋力がいるな、筋力が。