HMS もてぎ中級 4/12012/04/04

3日前、もてぎHMSの中級に行って来た。新年度に入りいくらか変化がある模様。具体的にはASTPんとこ? の自販機が市場価格になったとか、ブレーキ練習は70km/hまで解禁にしてみるとか、新しいインストラクターさんをお迎えとか。新インストラクターさんは白バイに乗ってらっしゃった方らしいですわよ、奥様。

■ブレーキ

さて、軽くお話をうかがった後、いつもの様に準備体操などをしてまずはブレーキ。入力一定。以前の那須MSLでの実感としてまずはこの練習をみっちりやって精度を上げるべし、だったので心してかかる。

一発目はいい感じだったが何度かやるうち恐ろしく後ろが滑った。大して踏んでないと思うのだがつるつる滑る。腕に力が入っていると指摘を受ける。心して掛かり過ぎて力み過ぎか。

この教習車の後タイヤがいかに滑り易いと云えども、私は後ろを踏み過ぎだし前はまだ強く握る余地があると思える。次はそこが課題。

■オフセットと直線パイロン

少し休憩を挟みオフセットと直線のパイロンスラローム。もう後ろが滑る滑る。直線パイロンの方は那須MSLの方法でアクセル一定リア調整で行ったが速度なんか出てないのに何でこんなに滑るんだと思った。全然できない。

これは…ひょっとして…車両……が良くないんじゃ…。
いやいやバイクのせいにするなどクズのやること。

大して入力していないのに滑りまくる後タイヤに四苦八苦して課題とかなんだとか関係ない時間を過ごす。いやー滑る練習になったっつーの。オフロードか、みたいな。

■昼食中に考える

ホーネットはもう一台ある。車両を交換しようか。

相性の悪い車両に乗るのも良い練習かも。そもそも車両のせいなのか? ここで替えても同じなのでは? しかしこの駄目っぷりが私のせいなのか否か、それが知りたい。食べ終わる頃に車両交換を決意する。

で、始まった午後の教習。替えた車両、左レバーをニギニギすると根元のボルトが動く。根元下の袋ナットが無い。インストラクターさんがもう一台から取って来てくださった。

午前の車両に比べると少しアクセルが重いが後ブレーキは余程コントローラブルである。良かった、私のせいじゃなくて。替えてみて良かった。あの車両、後輪に油塗ってあったんだわ、きっと。

■コーススラローム

今回のコースはインストラクターさんの案内の通りラインを自由に設定できるもの。小回りしようが大きく回ろうが自由、という感じ。

○指摘
旋回中のブレーキが安定していない。握り増し、踏み増ししている。
そして、前ブレーキはもっと使えるよ、と。

やはりブレーキの精度を上げる必要があるな。

○指導
せっかく自由に走れるスペースが設けてあるのでラインを変えてみてはどうか。

普通に走るのさえ理想から遠いので他の事を試してみる余裕があまり無いような気がしたが、個人的にそうアドバイスを受けたのでやってみた。そう言えば以前の教習でも小回りする必要の無い場合は速度を上げてもう少し倒してみないかと提案されたんだった。

大きめに、速度高めに走ってみた。何か今までよりは余裕が感じられる気がした。旋回時間が長くなるからかな。教習後にその話をしてみると、旋回時間を長く設定して操作を定着させ、小旋回に移行して行くというアプローチも有効な手だとの事だった。

○タンク入力について
今回は細かい切り返しは一カ所のみだったけどタンク入力はどんな旋回でも意識してやっとるモンなんでしょうかと質問してみた。この辺は人によるんだろうな。タンクはたく人、ステップ踏む人、あまり何もしない人。質問したインストラクターさんはあまり意識しない人らしい。わりとバイクにお任せ系の方なのかな。私もそっちを目指したいかなと思っている。まあこれに関しては保留にしておこう。

■基本大切

近頃、まずは基本をひたすらしなきゃと思っている。
(1) ブレーキ。入力一定で目標で止まるもの。前をしっかり。
(2) 円旋回。奇麗な円を目指し、かつ、ハンドルフルロックをできるようにする。

1によってブレーキの精度を上げ旋回安定性向上、前ブレーキをアグレッシブに使える様に。2によってハンドルのストッパーまで切れる事に恐怖を感じなくする。セルフステア阻害要因を解消できるのではないか。そんな感じでいってみっか。

那須MSLライディングスクールに行って来た2012/04/10

過去記事(那須MSLライディングジムに行って来た)の最後で触れたライディングスクール、8日のワンデイに行って来た。晴れたけど気温は低くて到着する頃には手がかじかんで申込書が非常に書き辛かった。

■準備運動等

インストラクターさん紹介とか準備運動とか。寒いから入念に。

■八の字

まずは八の字。4人で一カ所を使う。ので、一人が練習している間は他は休み。うーん、これは人数多すぎなんではないかと思った。

最初の八の字で通常やっているのをやってみた。「リーンインなのはまあ悪くないんだけどウィズとかアウトでやってみてください」と指導を受けた。次にリーンウィズでやっている最中、「ウィズはOKかな、じゃあアウトで」という感じで声をかけられたのでアウトに切り替える。これもまあ大体形にはなっているらしかった。普段やらない事で全然荒い状態なので今後はスタイルの違う八の字もやっていこう。

■コーススラローム

次は軽くコーススラローム。駐車場に設置。ここもちょっと人数にしては狭かったかな。少し待ち時間がある分には考える時間があっていいんだけど、ちょっと時間ありすぎだったかな。

3個位の直線パイロンが一カ所あり後半はオフセットパイロンが後になる程短くなって行くレイアウトだった。先ほどリーンウィズとかアウトも試してみるよう言われたのでここでもやってみた。意外に忙しい。面白くなって来た。ちょこっとずつ摘み食いしている感じ。

■パイロンスラローム

オフセットが緩めに6個、直線が5m間隔で13個あった。

ここでもいろんなスタイルでやってみる。更に前回のもてぎでも提案されたラインを変えて走るのもやってみる。でもちょっと漫然と走ってしまった気もする。時々は純粋に楽しんで走るのもアリだよね、うん。

直線パイロンの方は前回のライディングジムでの掴みを確認。腕の屈伸は意識できそうでなかなか難しいけど頭の位置をパイロンラインに置き続ける意識はできる。パイロン中間に印のテープが貼ってあったので良い目印になったし、きちんと中間より手前を通れている確認にもなった。当面はアクセル一定のブレーキ調整を安定させて行こう。細いバイクだし、ぬるぬる系直パイを目指したい。

○ぬるぬる系直パイとは○
今できた造語。豪快に左右に倒してアクセルをガッガッと開けて行くアグレッシブなバインバイン系(今できた造語)と対照的な、縫う様にスルスルーと行くイメージの直線パイロンスラローム。

■昼食

昼食は普通に食べるのは多過ぎるかなと思ったので、消化が良さそうで糖が期待できるカロリーメイトを持って行った。ちなみに場内にはカップ麺の自販機がある。なかなかの売れ行き。飲み物は50円である。お天気もよろしく皆さんピクニック気分で思い思いの場所で食べる。

■バイク引き起こし

昼食休憩が終わり午後の一番はバイク引き起こしである。フルカウルバイクとアメリカンが餌食に。フルカウルの方はまあよくある通常の引き起こし。アメリカンの方はハンドルをツーハンデッドの方法だった。右に転けた場合は寝てるバイクのハンドルを左一杯に切って重心から遠い位置を作り、そこを両手で持ち上げる方法。

私は軽い分野に入る自分のバイクでもハンドルツーハンデッドだが参考になったのは体の向き。バイクに背面を向ける格好。誰かやってみませんかという事で女性が選ばれたが、割と難なく引き起こしていた。思わず拍手。

○家に帰ってやってみる○

右に転けた状態
転けるのはUターン中が多い気がするので右に転けるのが多いかもって事で。倒れたらこんな感じ。まずは安全確保。次に落ち着く事。キーをOFFに。

先生が仰るには、落ち着く為にタバコ一服とかするとガソリン漏れてた時に引火するからねーって。もうそこまで堂々と落ち着いてたら倒しちゃったんじゃなくて敢えて横にしてあるように見えるだろうね。往来の真ん中で。

ハンドルを左に切る
さてと、ハンドルを逆にするか、と。サイドスタンド出してギアが入っているか確認。

両腕は伸ばして
ハンドルを両手で掴む。両腕は伸ばす。スクールでは最初からタンクにお尻を付ける形で引き起こし開始だったが、このバイクだと左ハンドルが邪魔なので最初はこの形で。

脚の力を利用するよう意識
なんか腰使っている気もするけど教わったのを取り入れたお陰で楽にはなったのでまあ良かろう。ここから少しずつタンクに尻を寄せて行く。で、尻で上げる。

[追記:12/04/14]

はい、体の形について旦那に駄目出しいただきました。腰の曲がりがいただけないそうです。まだこのバイク軽いからいいけど腰壊すよって。(追記終わり)

尻をタンクに寄せて行く
はい、できました。ガソリン満タンなのでドレンからガソリン出て臭い。

■ブレーキ

ブレーキ開始ポイントは特に設けられず目標の位置で止まる練習。ここでも入力は一定、目標を超過したら次回は開始ポイントを手前に、手前で止まったらポイントを先にして行って精度を高めていくというもの。思っていたよりは上手く行った気がする。様々な速度や入力強度で数をこなして行きたい。
ブレーキ概要

そういえば、前をガッツリ効かせようって課題を忘れてた。

■サーキットコース走る

那須MSLのコースはこんなの。最初にヘアピン部分の走り方を解説。目印として最もフチに近付くべき所に青パイロンが置いてあった。目印は何カ所が置いてあったが、これがかなり参考になった。まずはコースと受講者を半分に分けてそれぞれを覚える。途中入れ替え。

最後にコース全体を走った。先導者のいるパレード状態なので難易度を上げてみようと片手でやってみる。難しく感じた部分は急減速部と大旋回部。右手に負担を感じた。

右手は通常アクセルとブレーキに集中していて左がハンドル操作を担っているらしい。減速時の上体支えは両腕でやってるんだろう。考えてみりゃ細かい切り返しが多いコーススラロームだと左前腕部がやたら疲労するので、私の未熟さを左腕が全てひっかぶっているんじゃなかろうか。

そこで課題。

○急減速時の体の安定を強化○
減速時、ニーグリップをもっと意識。タンクパッド等、グリップ向上しそうな物を貼ってみるとか? シートにシリコーンスプレーがかからないように注意。

○大旋回時、膝でタンクを押さえ込む○
大きいRの場合、時間に余裕があるからなんとかなるとして、細かい切り返しの時もやっぱタンク入力使った方がいいのかな。いいよな、そらできんよりは。

■総括

今回初めてサーキットなるものを走った。今までは高速域は避けていて「オフロードの方が勉強になるし、私はいいや、コレは」と思っていたけど良い勉強になった。

また、初心者講習という事でコース設定は緩めであったが様々なスタイルで走るよう指導され今まで摂ってなかった栄養を摂取した気分である。やるべき事がそーとー増えちゃったけど総合的な技術向上を目指して行きたい。あれ今イイコト言っちゃった? 後悔すんぞ。

友人に勧められた日光サーキット、私はいいよと答えたけど走ってみっかな? とか思ってる。「一転けあばら」は怖いけど。

○一転けあばら(ひとこけあばら)○
一回ちょっと転けただけで肋骨くらいはフランクに折るよ、の意。

■講習後に先生とお話

帰り支度中、先生とお話できた。最初のご指導をきっかけにいろんな走り方をしてみて良い試みになった事をお伝えし一つ質問。八の字で前ブレーキをかける時はアクセルは戻しますよね? って。勿論です。その方が安全です。と力強くお答えいただきました。

ですよね? ですよねー。アクセル少し開けながら前ブレーキって大変でございますもの。そしたら。「まあそうしてる人もいるでしょうが」っぽい事を。

え? 今なんておっしゃいました?

勿論公道では安全第一でございます。やれる必要なんかありません。でもその操作、決して不可能じゃない。そらできんよりはできた方がいいよな。