もてぎASTPお客様感謝Dayに行ってきた2012/03/04

近頃HMSはご無沙汰してて、リーズナブルな走行会ばっか参加である。ちょっと悪いなという気はしている。

さて。ここんとこ寒くて一ヶ月位乗ってないけど行ってきた。友人への年賀状に「冬を制する者はライディングを制す」とかデカい事書いちゃった気がするけど取り消したい。寒い時はね、危ない。うん。

本当はフロントフォークのオーバーホールをして行くつもりだったんだけど、最近はMac miniと戯れててつい。

そんな感じでいろいろ駄目な今日この頃、久々のスクールである。

■オフロード 初中級 (二時間半)

午前中はオフロードやってみた。もてぎでのオフロードスクールは初めて。CRF100に乗った。昨晩は深夜過ぎてもまだ雨降っていたので地面はまあ割としっかり水含み。でもむしろ良かった。過去ヤマハの2回のスクールがもう全力でぬたぬただったから、オフロードってのはこれが普通だっていう気がしてきている。

でも二人のオフローダーの前で「地面濡れてる方が練習になるよね!!」と聞いたらスッゴイ微妙な顔を二人共そろってしたのよね。

閑話休題。

まずは舗装路でオフロードバイクに慣れてもらうって所から。軽く直線パイロンとオフセットパイロンが作ってあって、オフロードでの乗り方を説明。

・しっかりリーンアウト
・イン側の足をピシッと前に出す

何しろ路面のグリップが期待できないから、期待しない乗り方はコレ!ってな感じで。

バイクにも慣れてきた所で未舗装エリアへ。ちょっと坂上がってオフセットパイロンが置いてあった。人の多さに対して会場が狭い。まあ希望者が多くて定員枠を増やしたお陰で今回乗れてる訳なんだけれども。

そんな訳でブレーキターンがやりたかったけど、指示されていない事して転けて列を詰まらせるのも何だなと思っていたら途中エンストかましまして、キックしかないから結果的に列を詰まらすというポカをしまして。

で、休憩後に会場が広がった。カントのついたカーブとぬたぬたと低めの丘。楽しかった。

■時間が空いたのでコレクションホールに

お昼ご飯を食べた後、予約が取れなくて時間が空いたのでコレクションホールに行ってみた。人が走っているのを見ていても良かったんだけど風もあって二時間も佇んでたら冷えちゃうから動いている事にした。今回は持ち込み車両なのでVTRを暖めてもおきたかったから。

RC166とNRのエンジンを眺めCRF450Rの背中のラインがツバメみたいに美しいとひとしきり眺めた後、1階のアシモ君コーナーでバランスチャレンジをした。ステージはこんなの。
アシモ君とこのバランスチャレンジ
足跡のついた円盤の下部周辺にスイッチが置いてあって接したらカウントされる。数字が小さい方が勝ちって事。測定時間は多分1分位。0〜9は最上位となる。以前やったときは4で「バランスプロ」認定されたけどまぐれだったかも知れないと思っていたが今回は6で、まあバランス自体は悪くないんだろうと思えた。

■直線パイロンとオフセット(50分)

午後の一本目は10個位の直線パイロンと続くオフセットパイロンのコース。で、オフセットの旋回中に前輪からぶぶぶって感触が来るから多分駄目だよねコレと思って質問した。「それ、言おうと思ってた」と返答されまして。まず「ぶぶぶ」の原因は、
車体に押されて鳴く前輪

舵角がついているのに後ろから押されるから鳴る。これがVTRだからぶぶぶで済んでるけどリッター車だとタイヤが負けて転ける。

○まず直すべきは旋回中にアクセルを開ける事。

○何故開けるのか。旋回中にスピードが落ち過ぎるから。

どう解決するか。

○旋回前にスピードを落とし過ぎない

○舵角をもっと付けてもっと速く旋回を終わらせる

○アクセル開け始めをもっと繊細に

○アクセル遊び取りが遊び取りになってない可能性を考える

いろんな動作のタイミングがずれてるってのもあるなあ。以前八の字で指導された様にバイクが起きるまでアクセル開けないというのをしばらくやろう。

■コーススラローム(50分)

あーまた欲が出た。全然平常心にならん。丁寧にエレガントに。っつってんの。でもまあ面白かったからいいや。

今回のコースは直パイ部分、あるいはそれに準ずる部分が多くて他の所の伸びやかな感じで突っ込むと破綻する感じだった。モード切り替えは素早くねって事で。面白かったのは曲面パイロン。キツいーー楽ーーキツいーー楽ーーってなる。
曲面パイロン

■初めてVTRで走ってみて

HMSだと持ち込み不可のようだが、お客様感謝Dayとかなら可だという事で今回VTRで走ってみた訳だが。

普段使っているホーネットと比べるとやはり非力で2速で走っているかの様な感覚だった。なのに極低回転時の滑らかさは無いという。これは早速スプロケット変更だな! と思ったがコーススラロームしている時には慣れて来ていた。VTRならVTRでの走りってのがあるはずだ。

つうか、3万キロ変えてないエアクリとプラグ、OH直前のフォーク、伸びしろはまだあるものの抵抗(と音)が大きくなって来たチェーンをどーにかしてからモノを言えって気がする。

で、流石に普段乗ってる車両は馴染んでいるらしく、結構操れている様に見えたらしい。そこは良い点だったと思う。あるいはあらゆる乗り手に楽をさせてくれるVTRの実力ってやつかな。

■タイヤとブレーキの暖まり具合

気温と路面温度が低いからかタイヤもブレーキも暖まり辛い。
前タイヤ: ぬるい。
後タイヤ: 前より温かいが人肌以下って感じかな。
前ブレーキ: 温かいがずっと触っていられる。
後ブレーキ: 熱くてずっと触っていられないが「あっつっ!!!」って程じゃない。

タイヤの様子は溶けるまではとても行かないが細波模様が少し粗目。でさ、DUNLOPってなんかすぐにタイヤ臭してこない?

チェーンの張りを面倒な方法で調整する2012/03/07

チェーンの張り調整は今のままでいいのかと近頃考えていた。サービスマニュアルを見ると

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遊び点検
メインスイッチをOFFにし、水平な場所で車体を支え、トランスミッションをニュートラルにする。スプロケット間の中間位置で下側ドライブチェーンの遊びを点検する。
遊び:25 - 35 mm
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とあるが、「支え」っつうのがサイドスタンドでいいのか、リアサスが伸びきった状態にすべきなのか、遊びの数値を取る時にどれくらい力を入れるべきなのか、数値は本当にこれでいいのか、疑って切りがないのでタイダウンベルトを使って調整する事にした。

■理想的な張り

トランスミッションを痛めない状態で最も張っているのが理想となる。

■調整

通常VTRは前スプロケット中心、スイングアーム軸、後輪軸の三点は直線上にない。

三軸の位置
[スプロケット中心とスイングアーム軸を通る直線が赤線、青線はスイングアームの角度]

この三点が直線上に来た時、チェーンは最も張った状態となる。この時にほんの少し緩みがあるのが良い状態と思われる。タイダウンベルトを使ってリアサスを縮め三点を直線上に持ってくる。

三軸を直線上に

紐でも何でも結構ピンと張っても中間に触れると動くものなので、なかなかこれで良いとは言い辛いモンがある。でもチェーンを締めたり緩めたりして試してみると上下に動くけどチェーンにテンションかかっている状態と緩みのある状態は違いが分かると思う。

■まだもやもやしている

走行中はチェーンの上か下が引っ張られている訳だからチェーンが最も張る条件の時に少しテンションがかかるのも悪くないのかも知れない。まあよく分かんないね。

それと、このやり方ってあんまりやるとサスペンションに悪そうなんだけど、どうなんだろう。

那須MSLライディングジムに行って来た2012/03/24

以前ジムカーナをやっている方から教えていただいた那須MSLのライディングジムというのに行って来た。3/21の話。

■どこ?

那須MSLの場所はココ。入り口んトコに結構狭いトンネルがある。練習会場はここの駐車場。

■どんなの?

ライディングジムに関してはココを参照。月曜が定休でそれ以外はやってる。一応前日までに予約が必要。

非会員の場合は一時間1,500円(会員1,000円)。午後1時から一時間やって30分休み、2時半からもう一時間、といった感じで練習できる。

装備は比較的自由。ライディングブーツとジャケット着用なら問題なさそう。肘と膝のプロテクターはあるらしいので有料で貸してもらえるらしい。コーススラロームはない。八の字、直線パイロン等の基本を行う。

■宿題消化しようと思ってたのに宿題増えた

八の字でやりたい課題がいくらかあったが、まずはこちらからは何も言わずにアドバイザーさんの指示に従ってみることにした。結果、指示された事を消化できずに課題が増えた状態で終了した。

■最初の一時間

この日は寒かった。13:10からスタート。

15m程と少し遠めに離れた二つのパイロンの所でまずは軽く旋回。だいたいこの辺の技量かと見定められた所で八の字に移行。アクセル一定、後ブレーキのみで速度調整を行う八の字を指導された。柏さんのDVDを見て前々からやらねばと思っていた練習だ。また、旋回中の後ブレーキの引き摺りが未だ不安定だったのでそれの解消に有意義かも知れないと思った。

しばらく走行。アドバイザーさんは時々立ち位置を変えて走行チェック、旋回が理想に近付いた時は良しと仰る。つまりは舵角が十分付き旋回の後半で十分に小回り出来た時だ。「倒し過ぎない」「リアブレーキはもっと効かせられる」と何度も指摘を受けた。私としては倒しているつもりは無かったのだが、後でタイヤを見てみると端まで行ってた。端まで行くような走り方をしたつもりはなかったので少し驚いた。空気圧が低かったかな?

まあ大体こんなモンかなという辺りで、これまでの動作プラス直線部分で少しアクセルを開けて、旋回直前に前ブレーキを使う事を提案された。でもこれがなかなか…!

八の字の直線で加速してブレーキというのは勿論今までもやっていたが、旋回中も少し開けてリアを引き摺りというのはやっていない。せいぜい遊び取りである。現在、八の字は以下のような入力でやっているつもり。

今の所、八の字はこんな感じ

まだ旋回も安定しないので平均するとこんな感じという図解である。で、今回指導された後ブレーキ調節の八の字は以下の感じ。

後ブレーキ調節の八の字

アクセルは少し開けたまま固定、後ブレーキは力強く入力、となる。これにプラスしてアクセルと前ブレーキを足すと


こんな感じになるんだけど難しい。右手が難しい。少し開けながら前ブレーキ、難しい。図を描きながら思ったが前ブレーキ操作するときだけアクセルは閉じてていいかな。結局これがまともにできなくて、とりあえず後ブレーキ調整八の字の精度を上げる方向でこの日は良いという事にした。

多分だけど、八の字は最初の図のやり方で良いのだと思う。でも最後の図のやり方も出来た方が出来ないよりは良いし、VTRの様な非力なバイクでは有効な手段になってくるのかも知れない。

さて、まだ時間は残っている。続いて直線パイロンスラロームをする。まずはパイロン間5m以上、おそらく5.5m程はあるかも知れない、5個程の直線パイロン。

ちょっぴりずれてるのがある。

まあ問題無い。

これもアクセル一定、後ブレーキ調整で行うよう指導された。今日はとにかく丁寧にこなしてみようと思っていた。やってみる。おおー、いつもの様にアップアップな感じがしない。かといってそんなに遅い感じはしない。いや遅いかも知れない。

間隔を4.5mにしてパイロンを2個増やしてもらった。これもアップアップな感じがしない。アクセルを足すととたんにアップアップ。でも最大の収穫は直線パイロンスラロームにおける永遠の先送り事項だった腕の屈伸、これが意識できる予感がした。できたとは言わない。予感がした。ここに気付けただけでも出来たも同然(違うがな)。

こんな感じで一時間目が14:10に終了。

■休憩を挟む

20分休憩。ストレッチしてバームクーヘンで糖分補給してつんぐつんぐして過ごす。14:30に再始動。

■二時間目

ブレーキの事もしてみようと思い、ロックの練習をしますと宣言。一通りやってみたものの怖くなって来たからやっぱ八の字。ロックの練習もいいけど、目標の位置で停止するブレーキングをまずはみっちりするべきだと今思った。今度はそれでお願いしてみよう。

二時間目はひたすら後ブレーキ八の字をする。少しは出来るようになって来ていたハンドルフルロックが何故か今日は出来なくなっている。時々こつんと当たるのみ。これが出来ないと今以上の小旋回はできないと思っている。怖くてセルフステアを邪魔するからだ。できるだけ自然に切れるのを邪魔しない様に意識するのだが困難に感じた。何度もふらつく。

思ったより内側に切れ込みすぎてパイロンに突っ込み左に転倒。ペダルを曲げる。今回は折れずに済んだがスペアパーツを持って来ていない事を反省。次回注意。

最後の方、集中力が切れて来た。終了してからそれを指摘される。あ、やっぱ分かりますか。

■後ブレーキ酷使につき

後ブレーキ多用の為、低い気温の中でもディスクは相当熱くなっていた。一方、ハードなブレーキングは無いのでタイヤはまだまだといった所。今後良い季節になってくると相当厳しい後ブレーキ。もしかしたら以前のパッド交換でとっぱらったシムを付けた方がいいのかも知れない。

でも以前のパッドが異様に減ったのはこのシムが板バネ状態になってたからなんじゃないかと思えて悩む。

■違う視点で

HMSとはまた違った指導で今回は良い試みであったと思っている。先達は複数あらまほしき事なり。

ここ那須MSLでは他にこういうスクールも開催している。講師は中井直道氏。柏氏、内藤氏と並ぶ初心者指導の大家であると私は思っている。参加できたら素敵なんだけどなー。